株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

23

介護老人福祉施設 カトレア鈴蘭台 高階施設長

介護人材獲得難―新規オープンが続く神戸市で、一緒に考え、一緒に取り組んだ採用活動


すずらんメディカルグループ 社会福祉法人 まなの会 介護老人福祉施設 カトレア鈴蘭台(兵庫県神戸市)

神戸市北区および三木市を中心として、グループ全体で地域に密着した医療、看護、福祉、介護の各サービスの充実に力を注いでいる。2017年10月に設立された「カトレア鈴蘭台」「ケアハウスカトレアすずらん台」は、特養・ケアハウス・ショートステイを併設。「ご利用者様が、住み慣れた地域で笑顔で暮らしていけるような施設」を目指し、スタッフ一丸となってケアに取り組んでいる。


社会福祉法人 まなの会 介護老人福祉施設 カトレア鈴蘭台/ケアハウス カトレアすずらん台
高階 和洋(たかしな かずひろ)施設長

2007年入職。「カトレア三木」統括次長、「ケアハウスカトレア神戸」施設長を経て、2017年10月より現職。神戸市老人福祉施設連盟理事、長寿文化フォーラム幹事も務めている。

株式会社エス・エム・エスキャリア
コメディカルキャリア事業本部 ソリューション部
ソリューション西日本グループ 大西 弘則(おおにし ひろのり)

2007年入社。看護職の人材紹介部門にて、事業所責任者として神戸・大阪・京都各事業所に赴任。現在は、関西・中国地方の病院・介護事業所を中心に採用・人事支援サービスを提供している。

インタビュアー:株式会社エス・エム・エスキャリア
コメディカルキャリア事業本部 ソリューション部
ソリューション西日本グループ 高橋 里奈(たかはし りな)

2016年入社。看護職の人材紹介部門で東京や北陸などのエリアを担当。リーダーを務めた後、2019年より現職。担当エリアは主に大阪府・兵庫県。大西と共に「社会福祉法人 まなの会」の採用支援も担当。


空いたベッド、止まらぬ短期離職。プラスの連鎖早く作りたい

高橋:当社とのお取り引き開始以前は、どのような採用課題を抱えていらっしゃいましたか?
高階施設長(以下敬称略):神戸市は新規オープンの介護施設も多く、全国的に見ても「介護人材獲得難」と言われている地域です。そのため、施設整備は順調に行っていても、オープン後満床稼働ができるまでの期間がどんどん伸びている施設がとても多いです。当施設もその中のひとつで、なかなか人が集まらず満床稼働ができていない状況でした。また、当時は短期離職も多く、採用できてもすぐに辞めてしまうという悪循環が続いていました。そうなると、元からいるスタッフもモチベーションが下がっちゃうんですよね。今振り返ると、その時は事業所全体のモチベーションが低かったですね。大変な状況でしたが、私は痩せませんでした(笑)
高橋:(笑) 大西さんは、当時カトレア鈴蘭台様にどのようなイメージを持っていましたか?
大西:駅から近く設備も綺麗なことや、当社の人材紹介部門からの情報から、採用にはお困りではないのでは、と思っていました。ただ、面談の機会をいただきお話をさせていただく中で、満床稼働ができておらず、採用に困っているということがわかりました。実際に膝を突き合わせて話を聞かないとわからないことっていっぱいあるんだなって思いましたね。
高階:私としては、競合となる新規施設がオープンしきる前に体制を確立しないと、という思いは強くありました。実際に入職者が増えると、施設内も活気づいて、それを発信することでまた入職希望の方が増える、というプラスの連鎖が起こる。その流れを早く作りたいと思っていました。ただ、当時からハローワークや折込広告もよく使っていたのですが、全然人が来なくて…。どうにかしないといけないと思っていましたが、求人を出しているんだから大丈夫、という安心感があり、そこから採用に向けての行動はできていなかったですね。

「どこの会社でもよかった」から「この人に任せよう」に変わった

高橋:そんな中、なぜ当社に採用支援をお任せいただけたのでしょうか?
高階:私は正直、人が集まるならどこの会社でもよかった(笑)。でも、もともと採用は私ではなく違う者がやっていたんですが、当時の担当が「エス・エム・エスキャリアの大西さんって方が、レスポンスも早いし真面目な方で、採用支援をしてくれるからぜひ一度会ってほしい」と熱心に言ってきたんです。そこまで言うなら会ってみようか、ということで。何度か大西さんとやり取りするうちに、当法人のことを本当に真剣に考えて動いてくださる方だな、と思い、信頼感が徐々に増してきて、お任せすることを決めました。当法人の他の施設でも御社にはお世話になっていましたしね。
高橋:大西さんは、高階様とお話してどのような印象をお持ちになりましたか?

大西:
最初一目見たときは、正直めっちゃ怖そうな人やなって思いました(笑)
高階:
怖くない。それは見た目で判断してる(笑)
大西:
すみません(笑) ただ、お話する中で印象は変わっていきました。他の法人様では、人材紹介会社に対して悪いイメージをお持ちになり、お話を聞いていただけないことも正直多かったりするのですが、高階様は一番最初にお会いしたときからフラットな状態で話を聞いてくださいましたので、大変ありがたかったです。周辺のマーケットや採用のことなど、契約前からいろいろとお話をさせていただきました。

スタッフの声に耳を傾け改善に生かす。取り組みの成果はあらゆるところ

高橋:実際にプロジェクトを開始し、最初に実施したことは何でしたか?
大西:
一番初めに、施設に丸一日滞在させていただき、撮影とインタビューを行いました。取材当日は、5名以上の方にインタビューさせていただきました。インタビュー自体は主に採用ホームページなどで利用する目的で実施させていただきましたが、このインタビューを通して、私自身がカトレア鈴蘭台様を理解する、という目的もありました。実際に働くスタッフの方の生の声ほど、その施設のことを物語るものはありませんので。また、皆さんとお話させていただくことで、より採用を頑張ろうと思えました。今もインタビューさせていただいたスタッフさんの名前と顔は覚えています。皆さん良い方で、力になりたいと素直に思いました。次に、職員満足度調査(FitnES)を行いました。離職も多い時期だったので、悪い結果も出たのですが、良い結果も悪い結果も真摯に受け止めていただき、すぐに改善の活動に動いていただいたっていうのは、かなり印象に残っています。
高階:
御社の職員満足度調査は、客観的に事業所のことが見られるという点がかなり良かったです。具体的に何を改善したらよいかも非常にわかりやすかったです。施設長に声が届きにくい、というような結果を見て、意見を吸い上げやすい体制に実際に変えていきました。実は、この結果を受けて全スタッフの面談に私が入ったんです。そうやって、スタッフがため込んでいることを吐き出してもらったのは、大きかったですね。
大西:
あとは、「一人きりにしない運動」も行いましたよね。入職した方ばかりの方の満足度が低く、せっかく入職していただいた方が辞めないようになんとかしないと、ということで。
高階:
そうそう。入職したばかりのスタッフには、先輩と一緒に仕事をし、常に相談できる環境を作りました。この運動をしてから、定着が劇的に変わり、約8か月間に渡り離職がゼロになりました。
高橋:離職率が高い介護施設も多い中で、それはすごいですね。そのほかに取り組んだことはありますか?

大西:
求人広告の運用を代行しました。今も実際に私と高橋さんとで行っていますが、最初3か月で応募が3~4件だったのを、多いときには1か月で約15件の応募を獲得できました。運用のしかたで閲覧数や応募数がかなり変わっていきましたね。また、ホームページも作成させていただき、そこからもちょっとずつ応募が増えてきました。現在はホームページをもっと見てもらうために、求人広告の運用だけでなく、その他のSNSの運用もお手伝いをしています。
高階:
私はSNSでの発信は絶対にし続けないといけないと思っています。どんなに事業所のモチベーションが下がっている時でもね。見ていただく機会を増やし、カトレア鈴蘭台を知ってもらうのはとても重要だと思っています。その一環でブログもよく更新していますが、面接に来られた方がうちのスタッフを見て、「あっ!ブログに出ていた人ですね!」と言ってくださることも多いですね(笑) 組織の中を見えやすい状態にしておくことは大切だと思います。
高橋:その他の取り組みで、高階様の印象に残っていることはありますか?

高階:
一番印象に残っているのは、「人材紹介会社説明会」ですね。
大西:
兵庫県を担当している様々な人材紹介会社の方をお呼びして、カトレア鈴蘭台様を知っていただく説明会をさせていただきましたね。
高階:
実際に人材紹介会社の方とお会いして、私や介護主任からお話をし、カトレア鈴蘭台のスタッフがどういう人たちか、どういう想いを持って働いているかを実際にお伝えしました。待遇や条件だけではない、カトレア鈴蘭台の魅力を伝えたいと思ったからです。良い面ばかりをお伝えするのではなく、今まで大変だったこととか、今後改善していきたいところなども率直にお伝えしました。その結果、人材紹介会社さんが紹介してくださる方の属性が明らかに変わりました。法人や管理者のことを知っていただき、関係性ができることでこんなにも変わるんだ、ということを実感しました。多数の人材紹介会社さんを集めていただけて、本当に良かったと感じています。
高橋:大西さんは、様々な取り組みを終えて、カトレア鈴蘭台様の印象などは変わりましたか?

大西:
気持ち悪いですが、もっとカトレア鈴蘭台様が好きになりました(笑)今は「カトレア鈴蘭台様の採用担当の一員だ」という認識をかなり強く持っています。
高階:
様々な取り組みをしていただきましたが、本当に丁寧に対応していただきました。求人広告でのPV数や応募数といったところから、人材紹介や他の媒体で何名採用につながったか、というところまで丁寧に月次の報告もしてくださるので、一緒に対策も練って行けました。エス・エム・エスキャリアさんに丸投げするのではなく、一緒になって採用をしている感がすごくあって、そこが良かったなと思っています。
高橋:
私も4月から求人広告の運用などをしているのですが、閲覧数が増えてカトレア鈴蘭台様を知ってくれる方が増えたり、実際に応募してくれる方が増えたりするのが、本当にうれしいんですよね。私ももう勝手にカトレア鈴蘭台様の一員の気分です(笑)

これからのエス・エム・エスキャリアに期待すること


高橋:新たに、まなの会様の別施設でも採用のお手伝いさせていただくことになりましたが、今後エス・エム・エスキャリアに期待することは何でしょうか?

高階:
もちろん各施設にそれぞれ管理者がいて、カラーがあります。今はカトレア鈴蘭台だけが好きかもしれないけれど(笑)、法人全体をもっと好きになっていただけるとうれしいですね。同じ志を持って同じ方向を向いていただくスタッフをこれからも採用して行きたいと思っている一方で、採用すべてを自法人だけでするのはかなりの労力が必要です。かゆいところに手が届く、ではないですが、そういうフォローをしてくださるのがエス・エム・エスキャリアさんの強みだと思っているので、引き続きよろしくお願いいたします。
大西:
もちろんビジネスっていうのもありますが、勝手ながら、そして何度もしつこいですが、カトレア鈴蘭台様の従業員の一員と思ってやらせてもらっていますので、今後もより深く皆さんのことを知って、愛着を持ってお付き合いができたらなと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます。 


このサービスについてのお問合せは、下記フォームもしくはお電話にて承ります。

[連絡先(部署)] ソリューション部
[連絡先] 03-6721-2434 (平日午前9:00~午後6:00)
[お問合せフォームはこちら]

インタビューを終えて

今回の取材で、改めて介護業界の採用の難しさや、その中でやるべきことの多さを実感しました。また、採用ができても離職してしまっては意味がないので、採用とともに定着という面を強化していく必要性も感じました。
高階様がおっしゃっていた「入職者が増える→施設内が活気づく→入職希望者が増える」というプラスの連鎖を生み出すためには、かなりの時間と継続的な努力を要しますので、全部を自施設だけで対応するのは難しい場合もあれば、何から手を付ければ良いかわからない、といった場合も多いかと思います。ここにこそ、当社が介在する価値があるのだと考えます。
今後、さらに難易度が増す介護業界での人材確保。当社がお手伝いさせていただくことで、多くの「プラスの連鎖」を作っていきたい、と強く思いました。

インタビュアー:高橋 里奈
カメラ:ナースキャリア事業本部 ナースキャリアパートナー第二部 京都事業所 藤原 徹哉