株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

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看護職 求職者様

不安でいっぱいの初就職。背中を押し、支えてくれたパートナーに感謝


青井 愛(あおい あい)様 (福岡県在住/24歳/准看護師)

准看護師の資格を取得したものの、一度は看護の道を断念。
しかし、やはり諦めきれず、「ナース人材バンク」を利用し就職。
現在は、いつか認定看護師となる夢を持ちながら、日々、看護の仕事と向き合っている。

株式会社エス・エム・エスキャリア ナースパートナー部
鹿倉 朱梨(かくら あかり)

2014年入社。福岡エリアの看護師の方々の就職・転職支援を担当。


逃げてしまった自分を許せず、やっぱり挑戦しようと奮起

インタビュアー : どんなことがきっかけで看護の道を志したのでしょうか?

青井様(以下敬称略)小さいころから、漠然と、「人の役に立てる仕事に就きたい」と思っていました。看護の道を志すようになったのは、自分が入院した際に看護をしてくれた看護師さんがすごくやさしかったからです。自分もそうなりたい、と憧れを抱きました。

鹿倉:学校ではどんな授業を受けたのですか?

青井:解剖学など、人の体に関することが多かったです。解剖の現場に見学に行って、「ここが○○の部位だよ」と教えてもらったりしました。勉強は本当に大変でした。追試などもあって、ついていくのがやっとで。学生時代はあまり遊んだ記憶がないです。

鹿倉:資格を取って卒業はしたけれど、准看護師としては就職しなかったのですよね。

青井:実習の現場で、さっきまで元気に話していた患者さんが、休憩から戻ったら亡くなっていた、ということがあって。その現実と、自分の学習してきたことの違いに戸惑い、何をどうやって勉強していけばいいのかわからなくなりました。「人の死」への恐怖が出てきて、精神的にどんどん参っていってしまったのです。資格だけは取ろうと思って頑張りましたが、「看護の道は自分には合っていない」という気持ちになり、准看護師としての就職はしませんでした。

鹿倉:それで、卒業後はコンビニでアルバイトをしていたわけですね。

青井:そうです。でも、やっぱり諦めきれませんでした。学校を卒業してから2年間、ずっとコンビニで働いていたのですが、「このままでいいのだろうか」といつもモヤモヤしていました。人と関わることが好きなので、コンビニの仕事も楽しめてはいたのですが、そこでの接客は一期一会で、継続的には人と関われないんですよね。やっぱり看護の道で頑張りたい、という気持ちが強くなっていきました。

鹿倉:学生時代の挫折は大きいものだったと思うのですが、なぜまた頑張ろうと思えるようになったのですか。

青井:私、一度やったことはやりきらないと気がすまないタイプなんです。それなのに、看護の道からは逃げてしまった・・・。そんな自分が許せなくて。それに、まだ現場で働いてもいないのに、「自分には向いていない」と判断するのはどうなのだろう、とも思いました。

鹿倉:青井さんって、実は芯が強い方ですものね。

青井:そうですかね()。とにかく動かなきゃ、と思い、2015年の冬ごろに「ナース人材バンク」に登録しました。

「自分の背中を押してくれる、この人になら任せられる」と思った

インタビュアー : 二年のブランクを経ての就職活動。不安はありましたか。

青井:とても不安でした。ナース人材バンクに登録する前にも、自分で求人を探してみましたが、応募するには至りませんでした。募集要項に「ブランクがダメ」と書いてあったわけじゃないですけど、無理だろうな、と思ってしまって、一歩踏み出すことができなかったのです。
「ナース人材バンク」を見つけたのはそんなときでした。インターネットで検索したら出てきて。色々な掲示板にも評判が書かれていたし、思い切って登録してみました。

インタビュアー : 初めて鹿倉と話したときのことは覚えていますか。

青井:自分がすごく緊張していたことは覚えています(笑)。相手の方がどんな方なのかわからない、という不安が大きかったので。

鹿倉:初めてのご経験ですから、どんな人が担当になるのだろうか、どこまで自分のことを話していいのだろうか、という不安は当然ありますよね。でも、最初のお電話のときから、色々深いところまでお話いただきましたよね。

青井:実は、緊張であまり覚えていないです(笑)。でも、卒業後にどうして就職しなかったのか、どうして今就職しようとしているかなど、しっかり要点を押さえて、経緯を聞いていただいたことは覚えています。

鹿倉:当時の青井さんのことは、とても印象深く覚えています。初めての准看護師としての就職に、不安が大きく、自信をなくしていらっしゃいました。ただ、看護の道に挑戦したい、という想いは伝わってきましたので、自信を持てるように背中を押してあげたい、と思いました。

青井:鹿倉さんはとても明るい印象で、安心感があって、落ち着くというか、ホッとしました。この人になら任せられる、と思いました。

鹿倉:ありがとうございます。今、とてもうれしい気分です(照)。

「青井さんの就職先を見つけたい」その一心で行動

インタビュアー : 就職先が決まるまでの経緯や、今だから言えることなどあれば教えてください。

鹿倉:青井さんの場合は、就業経験がありませんでしたので、「頑張りたい」というご本人のやる気や姿勢、お人柄をご理解いただき、面接のチャンスをいただこうと考えていました。青井さんには、「面接をしていただけるところには全部行きましょう」というお話をいたしました。ただ、即戦力を求めているという事業所様が多いのが実情で、「気持ちは分かるけど、今は難しい」とか、「即戦力が欲しいから内定が出せる可能性が低い」というご回答をいただくことが正直多かったです。それでも、青井さんの「准看護師として働きたい」という熱意を、私も熱量を持って事務長や看護部長に伝え続けました。

青井:そんな風にたくさんのところに当たってくださっていたのですね。

鹿倉:青井さんのやる気や覚悟は、何回かのやり取りで痛いほど分かっていたので、なんとか就職先を見つけたい、その一心でした。最初の相談から2週間ほどで、療養病院と介護施設、計2つの事業所様から面接の機会をいただくことができました。面接、緊張しましたよね。

青井:はい、とても緊張していて、何を話したのか覚えていない部分も多いですが、今勤めている病院の面接の際には、「今できることを頑張る、それを積み重ねていき、もっとできることや分かることを増やしたい」という話をさせていただきました。看護部長には、業務内容やどんな患者さんがいるのかなどを教えていただきました。また、いいところだけでなく、大変な部分も、包み隠さずにお話してくださいました。お話を聞いて、「自分に務まるかな」という不安はありました。でも、ここで逃げたらまた同じになると思ったので、「頑張りたい」という想いを精一杯伝えました。

未経験ながら見事内定。心強いパートナーに感謝

インタビュアー : 面接の結果、2つの事業所様両方から内定をもらうことができたのですよね。

鹿倉:面接の数日後に、事業所様から内定のご連絡をいただきました。青井さんの熱意が伝わったのだと思います。自分のことのようにうれしくて、結果を青井さんにお伝えするとき、私、ちょっと跳ねていたと思います()。「決まりました!」と勢いよく電話しましたよね。

青井:そうでした()。そのお電話を受けたとき、「私でいいんですか?」って思わず言ってしまいました。病院と介護施設、どちらに行こうか本当に迷ったのですが、看護の経験がないため、まずは病院勤務の方がよいのではないかと思い、病院の方を選択しました。

鹿倉:看護部長は、「未経験だけれど、将来的に看護師として一人前になるためにひとつひとつ教えて育てていこう。」と考えてくださっていました。青井さんをこちらの病院にご紹介できて、本当によかったです。

青井:最初から最後まで、不安で、迷いながら就職活動をしていたので、時には背中を押してくれ、時にはやさしくお手伝いしてくれる鹿倉さんの存在は、自分にとって心強くて、救いでした。本当にお世話になりました。

鹿倉:とんでもないです!うれしい、涙が出そうです()。

「青井さんじゃなきゃダメ」と言われる看護師になりたい

インタビュアー : 今は就業して9ヶ月目ですよね。大変なことなどはありますか。

青井:就職したてのころは、注射など、手技が苦手でした。教科書や資料を見直したりもしたのですが、マニュアルどおりには行かなかったです。研修期間中は教えてもらえるから安心でしたが、その期間が終わったら一人でやらなきゃいけないという気持ちがプレッシャーになって、失敗してしまったりもしました。でも、「どこがダメだったのか」とか「ここはこうしたほうがいいよ」と、都度、先輩や師長さんからアドバイスをいただけて、今は注射も問題なくできるようになりました。

鹿倉:みなさん気にかけてくださるのですね。

青井:家族みたいな感じです。みなさん本当に手取り足取り教えてくれて、「できないことがあれば呼んで」と言ってくださいます。不安なことがあったら相談に乗ってくれたりもします。

鹿倉:本当にいい職場ですね。看護経験がないから最初は外来から、ということで、今は外来でご勤務されているのですよね。ひとりでご担当されているとお聞きしましたが、大変ではないですか。

青井:療養の病院ですから、外来の患者さんはそれほど頻繁には来ないのですが、患者さんの来院が重なるときもあります。それでもひとりでやらないといけないので、プレッシャーは大きいです。ただ、病棟にいる先輩たちがいつも気にかけてくださるので、それが心の支えです。今、病棟への異動の声もかかっています。少しずつ、外来も担当しながら病棟も、という感じで始めさせてもらえるようです。

鹿倉:どんどん成長していっていますね。気持ちにはどのような変化がありましたか。

青井:「やれない」と思うより、「やらなきゃ」と思う気持ちのほうが強くなってきました。せっかくチャンスをもらったので、絶対結果は出したいなって思っています。

鹿倉:頼もしいですね。今の病院は療養病院ですから、死後退院も多いかと思います。病棟に異動になると、そういった場面もあると思うので、大丈夫かな、と少し心配に思っています。

青井:実は、外来でも一度患者さんの死を経験しました。でも、やることはやりつくしたという気持ちになれました。実習のときとは違って、自分で向き合えた、という思いになれたからかもしれません。遅かれ早かれ、誰にでも死は訪れる。そう思う気持ちが芽生えたので、実習のときの自分と今の自分では、全然考えが違います。でも、涙はこらえ切れなかったです。そのとき、「こういう経験を重ねて、大きくなっていくんだよ」って師長さんが言ってくださいました。今は、病棟に行っても大丈夫そうな気がしています。

鹿倉:すばらしいですね。将来的に挑戦したいことはありますか。

青井:糖尿病の認定看護師を取りたいなと思っています。今の病院に勤めてから、専門分野を極めたい、と思えるようになりました。私はまだ准看護師なので、まずは正看護師を目指します。今、せっかく現場にいるので、このまま実務経験を積みながら、通信で勉強しようと思っています。

鹿倉:長丁場ですね。大変だと思いますが、青井さんなら絶対できますよ!今まで何人もの看護師の方の就業をお手伝いさせていただきましたが、お仕事中の姿を見ることはあっても、こうやって夢が変わっていくお話を聞けることはなかなかないので、すごくうれしいです。今はまだ新人でいらっしゃいますが、もう少ししたら後輩ができて、今度は自分が教えなきゃいけない立場になりますよね。何も苦労せずにできるようになった人よりも、苦労を知っている人からの方が、後輩は学ぶことが多いと思います。かなりいい先生になれますよ、きっと。

青井:ありがとうございます。今はまだ「ペーパー看護師」ですが、いっぱい経験して、「青井さんじゃなきゃダメ」と言われる看護師になりたいです。


インタビュアーより一言

温かく指導してくださる先輩たちに囲まれながら、看護師としての経験を積めていることへの感謝を、目を輝かせながらお話してくださった青井様の姿が印象的でした。人に感謝をする心と、自分に厳しく物事をやり遂げる力を持っている方なので、患者様や職場の方々と良好な関係を築きながら、きっとこれからもご活躍されると思います。また何年か後に、夢を実現させているお姿を拝見したいな、という気持ちになりました。
「就職・転職」は、人生を大きく変えるターニングポイント。弊社のキャリアパートナーは、その重要な局面に立ち会わせていただいています。だからこそ、就職・転職をされる方々も、また、その就業先となる事業所様も、お互いが「長く」Winとなるようなご紹介をしなければならない、と、改めて気付かされました。この取材が、私にとっても、非常に良い機会となりました。