株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

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看護師 求職者様

人生初の就職活動。ひとりでは開けなかった新天地への道。


石井様(千葉県在住/看護師)

新たな環境に身を置くことで得られる自己成長を求め、新卒より12年勤めた病院からの転職を決意。現在は未経験の脳外科で日々学びながら奮闘中。

株式会社エス・エム・エスキャリア ナースパートナー部 高橋 朋也(たかはし ともや)

2013年入社。キャリアパートナーとして、千葉エリアの看護師様の転職支援を担当。


新卒から12年。初めての就職活動は、右も左もわからなかった。

インタビュアー:まず始めに、ご転職前のことについてお聞かせください。

石井様(以下敬称略)前職には、看護学校からエスカレーター式で入職して12年間勤めていました。主に内科担当でしたが、人手不足の中、内科の急性期から緩和ケア、耳鼻科や泌尿器科、時には整形外科までオールラウンドに働いていましたね。

インタビュアー:12年もお勤めになった病院を退職するきっかけは何だったのでしょうか。

石井:一番は「自己成長」です。年次を重ねると後輩を教育する立場になりますが、長く同じところにいることが原因で考えが凝り固まり、それを後輩たちに押し付ける形になってしまっていることに気づきました。別の考え方もあるだろうと頭ではわかっていても、「自分の限られた知識と経験では知らないから伝えられない」ということが度々あり、もどかしい思いもありました。これは私自身が他を見て成長しなくてはいけない、と思い、転職を決意しました。

高橋:ご転職に際して紹介会社を利用されたのは、何か理由があったのですか?

石井:新卒時にエスカレーター式で入職したため、転職活動はおろか、就職活動自体したことがなくて…どう動けばよいのか、右も左もわからない状態でした。看護師仲間に「どうやって転職したの?」と聞いてみると、紹介会社を利用して転職した方が多かったんですよね。確かに紹介会社さんは、内部に知り合いがいないと手に入らないほど細かい情報をお持ちですし、何より、何百人、何千人という方の転職サポートしている方たちならば、色々教えてくださるかもしれないと思って、紹介会社さんにお願いすることにしました。

高橋:そうだったんですね。初めての転職活動になるわけですから、不安も大きいですよね。正直なところ、紹介会社に対する不安もあったのではないですか?

石井:本音を言うと、ものすごく不安でした。登録をするとすぐに電話がかかってくると聞いていたので、「退職は確定しているものの、ガツガツこられたらどうしよう…」と、恐怖心がありました。でも調べてみて、どの会社さんに登録しても電話がかかってくることに変わりはないとわかったので、「そこまで圧がなかったです」という口コミを見かけたナース人材バンクさんに登録しました。

先回りした配慮と提案が、私の背中を押してくれた。

インタビュアー:初めて高橋と話した時の印象はいかがでしたか?

石井:とても好印象でした。退職後は少しゆっくりしたかったので「すぐに再就職するつもりではないんです」とお伝えしたら、「では、またしばらく経ってからご連絡しますね」と、お電話を止めてくださいました。私のペースを崩さない程度にスパンを開けてくださったので安心しましたし、最初に持っていた紹介会社さんに対する“ガツガツしているイメージ”が払拭されましたね。

高橋:ありがとうございます。石井さんの声のトーンやニュアンスから「急ぎではない」雰囲気が感じ取れたので、求めるタイミングでお手伝いさせていただけたらと思っていました。

石井:そうだったんですね。とてもありがたいご配慮でした。12年働き詰めでしたから、「退職したら12ヶ月は休養する!」と決めていて。期間をあけてくださったことで心ゆくまでリフレッシュできました。ちょうど次を探そうと思い始めた頃、高橋さんから「そろそろいかがですか?」とご連絡をいただいて。

高橋:よいタイミングでご連絡できたようで、何よりです。

石井:でも困ったことに、いざ探そうにも、「こんな病院に行きたい」とか「どんな仕事をしたい」とか、具体的な考えがまとまらず、苦労しました。「自己成長」を実現するための選択肢がありすぎて、優先順位が付けられず、迷子になってしまいました。

高橋:そうでしたね。そんな石井さんの様子を見て、まずは通勤の距離やお休みなど、「絶対に外せない最低条件」のすり合わせをして、その中で、石井さんのご興味がある分野や、検討できそうな診療科目を幅広くお伝えしました。そこから、ご意向に沿わないものは削り、残ったものを比較し、また削り・・・と繰り返して、少しずつ的を絞っていきました。

石井:「引越しをしなくて済む場所で、プライベートの時間や有給が取れるところがいいな」と思っていましたし、今まで幅広く見てきた分、専門的な知識を学びたい気持ちもありましたので、最終的には、自宅から程近い単科の脳外科病院に決めました。それが今の職場です。

インタビュアー:初めての就職活動で、面接に行くのも不安だったのではないですか?

石井:そうですね。そんな時、高橋さんが「面接と見学の同時セッティング」をご提案くださったんです。もともと外科に興味はありましたが、ずっと内科にいたので、少し後ろ向きな気持ちや不安がありました。自宅から近いので場所も知っていましたし、高橋さんから単科のよさや、有給消化率と有給買取制度があることも聞いていたのですが、教育面や院内の雰囲気など、行ってみないとわからないことも多かったので二の足を踏んでいました。その気持ちを汲み取ってくださったのか、「それなら、面接と見学のセットでじっくりお話を聞いてみてはいかがですか?」とご提案くださって。

高橋:とても素敵な看護部長がいる病院ですので、ぜひ一度お会いいただきたかったんです。それに、石井さんはとてもしっかりされている方なので、ここは私が口頭で情報をお伝えするよりも、直接見て感じていただいた方が、得るものが大きいだろうという思いからのご提案でした。

インタビュアー:実際に足を運ばれてみて、いかがでしたか?

石井:聞いていた通り、とても丁寧にお話していただける素敵な看護部長でしたし、雰囲気もアットホームな病院でした。病院の特色や目指しているところのお話も伺いましたが、何より単科なので、スタッフの方々の知識がとにかく豊富なのが印象的でしたね。場所を知っているだけではここまで見ることはできませんし、足を運んで本当によかったです。

 

不安の中に芽生えた期待。心強い存在と求めていた環境が、そこにあった。

インタビュアー:面接前のサポートはいかがでしたか?

石井:そうですね。お恥ずかしながら、見学や面接の申し込み方はもちろん、履歴書の書き方ひとつとってもさっぱりわからなかったんです。志望動機は特に難しかったですね。高橋さんが仲介やアドバイスをくださったおかげで、滞りなく面接まで進めましたが、一人で活動をしていたら絶対つまずいていたと思います。本当に心強かったですね。

高橋:そう言っていただけるとうれしいです。石井さんのように、いちからサポートをしてほしいという方もたくさんいらっしゃる一方、「そこまでのサポートは求めていない」とおっしゃる方も一定数いらっしゃいます。「踏み込みすぎてご迷惑がかからないようにお手伝いをする」という意識でお一人おひとりを担当させていただいているのですが、その線引きが非常に難しいです。石井さんには、適切な距離でサポートができていたようで、ほっとしました。

インタビュアー:その他、高橋さんが面接前のサポートで意識したことはありますか?

高橋:石井さんの場合は、大まかな転職理由と入職可能時期、希望の雇用形態を病院様にお伝えする程度に留めたことでしょうか。もっと細かく条件交渉や面接対策をする方もいらっしゃいますが、石井さんは管理職に近い立場でお仕事をされていた方なので、先入観なくプロ同士でお話いただいた方がスムーズかと思い、看護部長と石井さんのお二人にお任せする形をとりました。

石井:そこまで考えてくださっていたのですね。私も、見学の時間を設けていただいたおかげで、病院の方針や目指す姿などとても細かく伺うことができましたし、気になる点は都度質問できる雰囲気でしたので、面接も肩肘を張ることなく進められました。

高橋:よかったです。ご面接後も比較的前向きにお考えでしたよね。

石井:そうですね。新鮮なことばかりでしたので、不安の中にもワクワクする気持ちが芽生えていたからだと思います。

高橋:ワクワクする気持ち、と言いますと…?

石井:はい。冒頭にも少しお伝えしましたが、前職は新卒しか入ってこない病院だったので、入職して数年もすると、教える立場にしかいられなかったんです。でも今回の職場は、私より年齢が高い方がいらっしゃる上に、知識も経験も自分よりずっと豊富な方たちばかり。その中に入って学べる環境を想像すると、とてもワクワクしました。今まで「正しい」と思っていたことが覆されることもあるでしょうし、新しい知識は身に付けることができるでしょうし。期待が膨らみました。

高橋:なるほど。ご面接後にほぼ転職の意思が固まっていらっしゃったのは、そういうお気持ちによるものだったのですね。とはいえ、他にも見てみようとは思われなかったのですか?

石井:内定をいただいてから1週間ほど考えるお時間をいただいたので、他にも見てみよう、という気持ちはありました。そう思って友人に相談してみたのですが「あなたのニーズに合っているんじゃない?」と言われて。自分で他の求人と見比べてもみたのですが、今の職場ほどグッとくるものがなかったんです。総合的に考えて、とてもいい職場にめぐり合えたなと思い、内定をお受けしようと決めました。

高橋:実は、看護部長からの石井さんの評価がとても高く、「ぜひ来て欲しい!」というお話をいただいていたんです。ご面接後、石井さんにも印象を伺ったところ、ポジティブな返答でしたので、「双方好印象のようですし、前向きに考えてもいいのでは?」と、私からも背中を押しましたね。

 

戸惑いながらも得られる充実。そして、頼る場所がある安心感。

インタビュアー:ご入職の前後に、高橋からフォローはありましたか?

石井:入職前は、「準備の具合はいかがですか?」と、たまにご連絡いただいた程度でしょうか?

高橋:そうですね。ご入職前は、意識的にご連絡を控えるようにしていました。長くお勤めされてこられた中で、ようやくのお休みでしたので、ゆっくりしていただきたくて。石井さんから「入職前に勉強しておくことはありますか?」とご質問もあったのですが、一生懸命やってくださる方とわかっていましたので、「特段準備は必要ありませんよ。基礎の部分だけ、ネットなどで構いませんので目を通しておいてくださいね。」と、お伝えした程度でした。

石井:逆に入職後は、「困っていることや、戸惑っていることはありませんか?」とフォローのご連絡を何度かくださっています。転職したから終わりではなく、その後も気にかけていただいているので、何かあったら相談できる場所がある、という意味ではすごく安心感があります。

高橋:便りがないのはよい知らせ、と言いますが、何かあればいつでもご連絡いただければと思っています。

石井:ありがとうございます!頼りにしています。

インタビュアー:ご入職して半年ほど経ちますが、職場の環境はいかがですか?

石井:自分が一番下の立場というのは、それこそ新卒の時以来なんです。年上の方や先輩と働くことが久しぶりなので新鮮です。もちろん気は遣いますが、それ以上にみなさんが本当によくしてくださるので、感謝の気持ちでいっぱいです。色々な科の出身者がいらっしゃるので、脳外科以外の分野と絡めて教えてくださり、とても勉強になりますね。毎日充実しています!

高橋:ご紹介した甲斐がありますね。私の方も、病院様とやりとりをする際、「石井さんはどうですか?お元気ですか?」と聞くのですが、「よく頑張ってくれているよ!」とお話をいただいています。看護部長からは石井さんをご紹介したことについて、未だに感謝されるんですよ。ご紹介した病院様で頑張ってくださっているだけでなく、しっかり評価もされて、更に今日お会いして「充実している」というお言葉まで聞けて、すごくうれしいです。

石井:高橋さんのサポートのおかげです。あと、学べる環境だけでなく、ワークライフバランスが整ったことも、充実感を味わえる一因ですね。プライベートの時間をとれるようになりましたので、お仕事終わりに友人と食事に行ったり、気軽に顔を合わせることができるようになり、生活にメリハリがつきました!

インタビュアー:今後の目標はありますでしょうか?

石井:まずは1年頑張って、脳外科の知識を深めたいです。自主学習もしていますが、教科書から得る知識と、実際に患者さんを診て得る知識の結びつきが難しく、臨床向きの能力を高めていくことが課題です。既往歴の問題や、脳外科以外の色んな疾患が関わってくるので、治療の経過や、退院までの流れの知識を深めたいと思っています。

高橋:脳外科は、夏と冬で稼働率が一変するなど、特徴のある分野でもありますから、環境に慣れていきつつ、ですね。

インタビュアー:最後に、当社に期待することがあれば教えてください。

石井:転職を考えている方のサポートだけではなく、他の病院の情報を知りたい方向けのアプローチがあるといいですね。登録する段階で、転職の意思が固まっている方ばかりではないと思うんです。環境を変えたいと思っていても、なかなか一歩を踏み出せなかったり、他の病院はどんなところなのか、という情報収集から入りたい人が登録するケースもあると思うので、そういう方々のペースに合わせたサービスがあると、より多くのニーズに応えられると思います。

高橋:おっしゃる通りですね。ご登録いただいた方一人ひとりの求めるポイントを押さえられるサービスを、これからも心掛けていきます。


インタビュアーより一言

お互いが信頼し合っている関係性が、とても印象的なインタビューでした。

石井さんは一つの病院に12年お勤めで、教育や管理職も経験されており、看護師としての高い視座を持つ素敵な方でいらっしゃいました。一方、就職活動は初めてで、不安なお気持ちだったとのこと。

今回は、高橋がその二点を踏まえ、出過ぎずに石井さんご自身でご判断いただく場面と、就職活動サポートのプロとして背中を押す言葉をかける場面とで、必要に応じメリハリのある対応をさせていただいたことが石井さんにご満足いただけたポイントだったのではないかと感じます。

お一人おひとりの想いや生活背景に寄り添い、「求職者様ご自身が主役」ということを忘れず、求職者様・事業所様双方が幸せになるマッチングを生み出していきたいと改めて思いました。

インタビュアー:コメディカルパートナー部 手島 恵
記事編集:メディア企画部 小宮山 怜加