株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

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看護師 求職者様

「まるで親戚のお兄ちゃん」長いお付き合いが育てた圧倒的な信頼感


河邉様(兵庫県在住/看護師)

子育てと仕事の両立を求め、新卒で入職した病院からの転職を決意。現在は未経験の精神科・スーパー救急病棟にて日々奮闘中。

株式会社エス・エム・エスキャリア キャリアパートナー第一部
神戸事業所 西村 貴樹(にしむら たかき)

2015年入社。キャリアパートナーとして兵庫エリアの看護師様の転職支援を担当。


想像以上に難易度が高く多忙な仕事。悩みながらナース人材バンクへ

インタビュアー:最初にナース人材バンクへご登録いただいたのは20169月に遡るのですが、ご登録までの経緯を教えていただけますか。
河邉様(以下敬称略)出身は愛媛県ですが、一度は親元を離れてみたくて、学校卒業後は地元以外で就職しようと思っていました。かといって、まったく知り合いのいない土地に行くのも不安なので、友達や先輩がいる兵庫県にしようと思いました。学校には地元以外の情報は少ないので、学校に来ていた人材紹介会社を利用し、兵庫県内の病院を紹介していただき入職しました。
西村:当初の希望は循環器病棟だったんですよね。
河邉:はい、心電図を読めるようになりたかったし、心臓マッサージの資格も取りたいと思っていたので循環器病棟を希望して配属されたのですが、思っていた以上にしんどかったです。学校の先生にも「循環器はしんどいよ」と言われていたのですが。
西村:覚悟して循環器を選んだものの、想像以上にきつかったんですね。
河邉:あまりにもきつくて。自分には山が高すぎました(笑)。毎日2時間以上残業があり、休日出勤もあって、勉強する時間も取れずに悪循環。精神的に参ってしまい、転職を考え始めたのが登録のきっかけでした。
西村:看護師を辞めたいとか、愛媛県に帰りたいとか、結構思い詰めてたんですよね。
河邉:そうですね。看護師自体を辞めようかと何度も思いました。でも、せっかく免許を取ったのだからやれるところまでやってみようと考え直しました。ちょっとホームシックっぽくもなっていて、地元に帰って転職することも考えました。今の病院でがんばるか、兵庫県内で転職するか、それとも地元へ帰ろうか…と悩んでいたときに、ナース人材バンクに登録したんです。

「親戚のお兄ちゃん」のようなキャリアパートナーと出会い、出産を経て本格的な転職活動を開始

インタビュアー:ナース人材バンク以外にも2社の人材紹介会社にご登録されたそうですね。
河邉:はい、そうですね。ただ、他社さんは一方的にメールが来て求人を案内されるだけで、「わからないことがあれば聞いてください」というスタンスでした。
西村:そうだったんですね。私と最初に話したときの印象を伺ってもよろしいでしょうか。
河邉:けっこうグイグイくるなぁって(笑)。友達みたいにしゃべってくるなぁって印象でした。他社さんと違っていたのは、「今すぐ転職を考えなくてもいい、愚痴でも何でもいいから話してほしい」と言ってくれたことです。「えっ、転職の話じゃなくてもいいんだ、愚痴でも何でもいいんだ」ってびっくりしました。思い返すと、私の話のほとんどは愚痴だったと思います(笑)。
西村:グイグイしちゃってすみません(笑)。職場でしんどい思いをしていると聞いたので、自分と電話やメールをすることでストレスがちょっとでも軽くなるといいなと思っていました。「明日も一日がんばれそうです」って言葉を聞けたらそれでいいかなと。河邉さん、周期があるんですよ。ぼちぼち波が来るころかなって思って電話してみると、だいたい波が来てましたね(笑)。
河邉:(笑)。半月に1回ぐらいそういう波があるんですよ。誰かに話を聞いてもらいたいなぁって思っているとすごくいいタイミングで西村さんから連絡が来るので、いろいろ聞いてもらいました。
西村:しょっちゅう連絡していましたが、負担にならなかったですか?
河邉:ショートメールでやりとりしてくださったので負担はなかったです。ほとんど愚痴ばっかりでしたけど、話を聞いてくれる西村さんの存在はとても大きかったです。また、西村さんは兵庫県内の病院についてすごく知識が豊富なので、自分で調べてもわからないような情報をたくさん教えてくれましたよね。新卒のときに利用した人材紹介会社は兵庫県の病院にそこまで詳しくはなかった。やっぱり、その地域の病院のことをよくわかっている人に相談したほうがいいんだなって思いました。
西村:最初にご登録いただいたときは結局、当時の病院に残る決断をされたんですよね。
河邉:はい、2017年の年明けぐらいですね。いったん残ろう、ここでもう少しがんばろうって思い直しました。
インタビュアー:その後、5月にお子さんを授かったときに西村にご報告をいただいたと聞いて、ちょっと驚いたんですよ。転職の話は終わっていたのに、なぜわざわざ西村に連絡しようと思ったのですか?
河邉:なんというか、自分にとって西村さんはもう親戚のお兄ちゃんみたいな存在になっていたんです。周りに話をする相手がいないわけではありませんが、私は長女だからかちょっと我慢してしまうところがあって。西村さんには本当にいろんな話を聞いてもらったので、報告だけはしておこうと思ったんです。
西村:ご連絡をいただいてうれしかったですよ。しんどい思いをたくさんしているのを聞いてきたので、お子さんを授かったと聞いてすごくめでたいな、よかったなって思いました。
インタビュアー:そこから産休・育休に入って、職場復帰まではどのような流れだったのでしょうか。
河邉:前の病院へ復職の面談に行きました。子どもはまだ6か月でしたが、経済的にそろそろパートでもいいから働きたいと思って条件を伝えたところ、「ちょっと難しいかもしれないね」と言われてしまって…。夜勤が必須で、子どもが急な病気になっても早退や休みを取るのは難しい、という話でした。復職して働いている方はいっぱいいましたが、それができているのは実家が近くにある人や、子どもが熱を出したら家族が迎えに行けるような人ばかりだったんです。うちは私も夫も実家が愛媛県で遠く、子どもを見てくれる人も預けられる場所もないので、「他の病院を探したほうがいいんじゃないか」と病院から言われてハッとしました。向こうから言われたならそうしようと。
西村:転職のスイッチが入ったんですね、カチッと。
河邉:また西村さんに連絡を取って、話を聞いていただきました。他社さんにも相談しましたが、前回同様、求人が23件メールで送られてきて、メールの一番下に「連絡できる日時を選んでください」って書いてあるだけでした。
西村:お子さんがまだ小さく、すぐそばに頼れる家族がいるわけでもないということで、勤務は日勤常勤。そして、お子さんの病気による急な早退や欠勤の可能性があるので子育てに理解があること、院内託児所があること。また、看護師としての経験年数が浅く不安もあるとのことでしたので、教育体制や受け入れ体制が整っていることを条件に求人を探しました。

即戦力を求める病院が多く難航する中、希望条件に合う貴重な求人が

インタビュアー:河邉さんの希望条件に合う病院はたくさんありましたか?
西村:いえ、正直言ってまったくなかったです。どうしても即戦力を求める病院が多くて、第二新卒の上に小さいお子さんもいるとなると、かなりハードルが高かったのは事実です。病院以外に、訪問看護や施設まで広げて探してみましたが、経験年数とスキルの問題で、書類選考で落ちてしまうことがほとんどでした。
河邉:やっぱりそうだったんですね。じゃあ、宝塚三田病院はかなり貴重な求人だったんですね。
西村:そうですね。日勤常勤もOK、有休消化率が100%で入職後すぐに付与される。残業はほとんどなく、ワークライフバランスが取りやすい。24時間の託児所に加えて小学校3年生までは学童もある。河邉さんの希望条件にマッチしているだけでなく、救急から認知症まで幅広い種類の病棟があるので、お子さんが大きくなってからも長く就業していただけそうだと思いました。実は面接前に2人目のお子さんを妊娠中であることがわかったのですが、看護部長にそのことを伝えると笑いながら「全然いいですよ、珍しいことじゃないから」と言ってくださったんです。いつまで働けるかという確認と、産休・育休後にちゃんと戻って来てくれるならという条件で、面接していただけることになりました。
河邉:妊娠がわかって、それでも会ってくださるのならお会いしてみようって思いました。学生時代の知り合いが同じ病院にいて「働きやすいよ」という話も聞いていたんです。
インタビュアー:河邉さんにとっては初めての転職ですが、西村からのアドバイスで参考になったことなどありましたか?
河邉:リラックスして、気軽に面接に行ってきていいよって言われました。子どもを連れていったのですが、すごく和気あいあいとした雰囲気の面接で驚きました(笑)。面接ってもっとガチガチに堅いイメージだったのですが、全然違いました。
西村:河邉さんのお人柄とやる気を評価していただいて、病院からすぐに内定をいただきました。河邉さんご自身は、どんなところが決め手になりましたか?
河邉:病院の皆さんがとてもフレンドリーで、子育て中の看護師の方が多いところがいいなと思いました。知り合いがいる病棟に配属してくれるなどの配慮もしていただいて、不安なく入職することができました。

自分ひとりでは見つけられなかった転職先を、一緒に探してくれたことに感謝

インタビュアー:実際に入職してみて、入職前の印象とのギャップはなかったですか?
河邉:入職前の印象通りでした。皆さん優しいですし、誰に質問しても嫌な顔ひとつせずに教えてくれます。あと、子どもが急な病気になったときに子どもを夫に任せて出勤したところ、主任さんが「帰ったほうがいい」って言ってくださって。「大丈夫ですよ」って言ったんですけど、「自分もそういう時期があったからわかる。旦那さんに小さい子どもの世話をするのは無理だから」って帰してくださったんです。本当に、仕事と家庭を両立できる環境でありがたいです。
西村:技術面の不安についてはどうですか?現場でのフォロー体制などは。
河邉:前の病院では注射も打ったことがなかったのですが、副部長が「私の腕を貸すよ」って言ってくださって注射の練習をさせてくださいました。今ではどんどん注射もさせてもらっています。
西村:「自分で勉強しておいて」ではなくて、ちゃんとみんなで見てくれると安心感がありますね。現場の方々がしっかり河邉さんのフォローをしてくださっているようで、私も安心しました。
河邉:西村さんにはとても感謝しています。単なる求人情報だけではなく、病棟の雰囲気とか自分で調べてもわからない深いこととか、求人情報には書いていないことまで教えてくれるところがよかったです。あっちにしようか、それともこっちにしようかと悩んでいても急かさず寄り添ってくれて、自分ひとりで転職活動をしていたら見つけられないような病院を紹介してくださいました。出会えて本当によかったです。
インタビュアー:最後に、今後の目標を教えてください。
河邉:看護師1年目からずっと思っていることですが、患者さんには優しく、自分に厳しい看護師でありたいと思っています。そのために、もっと技術や知識を身に付けたいです。2人目の出産もありますのでちょっと間が空いてしまいますが、復帰したときにまたしっかり勉強したいですね。
西村:元気なお子さんを産んでいただいて、お仕事に復帰していただけたらなと思います。生まれたら、また教えてくださいね。


インタビュアーより一言

転職を決意しナース人材バンクにご登録いただく方の中には「転職自体をしない」という選択をされる方も多くいらっしゃいます。河邉様も最初のご登録時はそうでしたが、次の転職のときにはまた西村を頼ってくださいました。「西村さんの存在はとても大きかったです」という河邉様の言葉を聞いたときに、同じキャリアパートナーとして素直にうれしく思いましたし、私も、長くその方を支えられるパートナーになれるよう努めたいと思いました。
医療従事者の不足は日本社会の大きな課題です。その解消のために、潜在看護師の方々の医療・介護現場への復帰を後押しするような政策・取り組みが増えてきてはいますが、ライフスタイルの変化から潜在化せざるをえない看護師様もまだまだ多いのが現状です。そんな中で私たちキャリアパートナーができること、それは、家庭との両立に悩む看護師様と、従事者不足に悩む医療・介護現場の架け橋となり、双方にとって良い出会いを作り出すことなのではないかと改めて感じました。

インタビュアー・記事編集: キャリアパートナー第一部 大阪第一事業所 広川 裕美
カメラ: キャリアパートナー第一部 京都事業所 藤原 徹哉