株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

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宇和島徳洲会病院 池田院長 × 担当

「地域密着型の病院だからこそ、地場の看護師を採用したい」 採用ニーズに応えるためのリブランディングへの挑戦


宇和島徳洲会病院(愛媛県)

2004年、愛媛県宇和島市に開院して以来、「患者と家族に寄り添う医療」を掲げ、地域密着型医療に尽力してきたケアミックス病院(300床)。


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宇和島徳洲会病院 池田 佳広(いけだ よしひろ)院長

2014年、院長就任。
医師として勤務しながらh-MBAを取得。経営面でのセンスに優れ、徳洲会グループでは最年少で院長に就任した。

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株式会社エス・エム・エスキャリア ソリューション事業部 林 真弓(はやし まゆみ)

2010年入社
関西エリアを中心に採用ソリューションサービス※1を提供している。
(※1 医療・介護従事者の採用について、現状把握から戦略策定、戦略の実行までをトータルにサポートするサービス。)


採用ソリューションサービス導入のきっかけ

インタビュアー : 貴院とエス・エム・エスキャリアの出会いを教えてください。

池田院長 : 2015年です。ちょうどそのころ、当院は看護師の離職が相次いでいた時期でした。病棟の再編を行い、病院全体が混乱していた影響もあったのでしょう。一時は10対1をキープすることすら難しい状況になっていました。

インタビュアー : 看護師は募集されたのですか。

池田院長 : 自己応募はもちろん、紹介会社も頼りましたが手応えはほとんどありませんでした。そんななか、2件連続で看護師を紹介してくれたのがエス・エム・エスキャリアさんだったんです。

林 : 人材紹介をきっかけに、提案の機会をいただきました。

池田院長 : 看護師不足の解消は、大至急、行わなくてはいけなかったので、紹介実績のある貴社ならば、と思い、お話を伺いました。

原因の分析と把握だけでなく、クライアントのニーズを尊重する

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インタビュアー : どのような提案内容だったのでしょうか。

林 : 最初に取り組んだのは「なぜ人が集まらないのか」という、原因の分析でした。

池田院長 : 宇和島には、市立病院とJCHOという大きな病院が2つあります。当院はまだ13年目なので、知名度が低いという問題がありました。

林 : 宇和島周辺には相対的に看護師の人数が少ないこともあり、最初は地理的な採用範囲の拡大を視野に入れたプランニングを想定しました。けれどヒアリングを重ねた結果、看護部長が「宇和島徳洲会は地域に密着した病院だから、採用も地域にこだわりたい」と考えていらっしゃることが分かったんです。

池田院長 : 正直、当院はあまり良い評判ではなかった。地場採用のためには、そこをどうするのかが問題でしたね。

林 : 看護部長のお気持ちに添った形で、問題を解決するにはどうすればいいのか。最適な手段として「イメージの刷新」が必要だと思いました。

問題解決に向けたリブランディング

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インタビュアー : 具体的にはどのような方法を取られましたか。

林 : まずパンフレットや看護部の採用サイトを作成しました。宇和島の明るい太陽をイメージできるようデザインにこだわり、写真はすべて撮りおろしました。内容は新卒から中途の方まで幅広い層を対象にしたんです。

池田院長 : 初期費用はかかりますが、そうした“形のあるもの”を作るのは良いと思いましたね。一時的ではなく、継続的に使っていけますから。

林 : 取材撮影には職員のみなさんが一丸となって協力してくれたのが印象的でした。実際に働いているみなさんの声、表情、職場の雰囲気をお伝えできる制作物ができたと思います。ほかには幟やクリアファイルといったノベルティを作りました。クリアファイルは、パンフレットを挟んでセットで渡せるデザインにし、就職説明会で来場者に渡していただきました。

池田院長 : あの幟は良かったですね。おかげさまで就職説明会ではずいぶん目立ちましたよ(笑)。

インタビュアー : 最も効果的だったものは何でしょう。

池田院長 : 病院単独での就職イベントの開催ですね。初めてのイベントだったので最初は懐疑的でしたが、それをきっかけに既に6人の看護師が入職しています。看護師だけでなく、看護助手や薬剤師といった他職種にも対象を広げて開催しましたが、専門学校の先生から問い合わせが来たこともあり、うれしい誤算が多かったですね。

林 : 自己応募の促進も兼ねた提案で、トライアルの要素も多分にありましたが、一般的な採用手法とは異なるイベントでもあり、病院への印象を大きく変えたのではないでしょうか。集客に関しても地元の集客で有効と思われるさまざまな手段を全て許可してくださったのも大きかったと思います。

信頼を強める“将来を見据えた提案”

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インタビュアー : 採用は順調に進んだのですね。

池田院長 : 昨年は26名、今年4月には新卒11名を含む17名が入職しました。当初、危ぶまれていた10:1はキープできています。ただ現状、当院はまだフル稼働に至っていません。これからは訪問看護等にも力を入れていきたいので、看護師はもっと採用したいと思っています。

林 : 採用ソリューションサービスの導入から2年目に入ったことで、リブランディングを続けながら、今は自己応募を増やせる仕組みづくりを主眼にしています。セミナーの開催もそのひとつですね。

池田院長 : 今までは看護部長ひとりに任せきりだった人材採用の面に対して、セミナーは、職員が意識を持つきっかけになりました。何をテーマにするか、会場をどこにするのか、誰を講師として呼ぶのか。職員同士、協力して頑張ってくれています。

林 : セミナーが院内で“採用チーム”をつくるきっかけになるとうれしいですね。

インタビュアー : サービス全般を通して、特にご満足いただけた部分を教えてください。

池田院長 : 初年度は看護師の早急な増員を目的としていました。ですから、当院のニーズに従って人数の確保を最優先に動いてくれました。費用対効果は充分ありましたね。人数がある程度充足してきた現在は、先ほど林さんが仰ったように、当院が自前でも採用を続けられるよう、将来を見据えた提案をしてくれています。採用だけでなく、定着のための教育、組織活性などの面もそうですね。改善点やノウハウを提示してくれるのはありがたいと思っています。引き続きよろしくお願いします。

林 : ありがとうございます。これからも有意義な提案を続けられるよう頑張ります。


インタビュアーより一言

宇和島徳洲会病院様は、地域に住まう人々に寄り添う医療を大切にしているからこそ、地場の看護師を継続して採用していきたいというニーズを持っていらっしゃいました。 そんな中、採用における病院の評判、宇和島市自体の看護師不足など、多くの課題がありました。その課題を解決するために、採用手法の見直しやツールの作成、新しいイベント企画などに挑戦していった結果、今は院内の採用活動への協力体制も強化されています。 インタビューを通して、当社が宇和島徳洲会病院様と共にとことん課題に向き合い、一緒に一歩一歩前に進めていると改めて実感しました。

インタビュアー:ソリューション事業部 福井 勝雄
記事編集:ソリューション事業部 木村 史世