株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

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訪問看護・リハビリステーション スリーツリー 疋田様・看護師 藤田様

「幸せな生活がずっと続くように」-求職者に寄り添い生まれたベストマッチング


訪問看護・リハビリステーション スリーツリー(兵庫県神戸市)

2014年創業。神戸市垂水区を拠点に、訪問看護サービス・訪問リハビリテーションサービスを提供している。


訪問看護・リハビリステーション スリーツリー
疋田 美佳(ひきた みか)様

地域・生活に密着した医療を志し、「訪問看護・リハビリステーション スリーツリー」で採用の担当をしている。自身も理学療法士の資格を持つ。

藤田 幸子(ふじた さちこ)様 (兵庫県在住/看護師)
2005年看護師免許取得。看護専門学校在学中より13年間、大手病院に勤務。3児をもうけ、仕事と生活のバランスに悩む中で、初めての転職を決意。

 

株式会社エス・エム・エスキャリア ナースパートナー部

森本 由香利(もりもと ゆかり)

2012年入社。神戸事業所勤務。キャリアパートナーとして、看護職の方々の転職支援を担当している。

 


ゼロからの事業所立ち上げ、難航する職員採用。ナース人材バンクに活路を求めて

インタビュアー:まずは疋田さんにお伺いします。事業所立ち上げの経緯からお聞かせいただけますでしょうか。

疋田様(以下敬称略):生活に密着したケアがしたいと考えていて。ちょうど同じような思いを持った2人とともに3人で、「3本の矢」ではないですが、「3人が幹となって支えたい」という意味を込めて、スリーツリーを立ち上げました。

インタビュアー:立ち上げとなると、職員の確保は大変だったのではないでしょうか。

疋田:はい、率直に言って相当苦労しました…。立ち上げ当初はハローワークと、あとは人づてに募集をかけていました。知り合いの知り合い、といったところへも声をかけたりしたのですが、特に看護師は、常勤で、オンコールも取ってくれて…という条件に合致し、かつ当ステーションの雰囲気に合う人となると、なかなかピッタリした人が見つからなくて。

森本:そんな中で、ナース人材バンクをご活用いただいた理由はあったのでしょうか。

疋田:はい。やはりこの業界は紹介会社さんを活用するのが一番早い、ということを知っていましたから。つてを頼るにも限界がありますし、ハローワーク経由での応募も、たとえば「車の免許がないです」とか「オンコールは取れないです」とか、そういった細かくも必須とされる条件を満たす人にはなかなか巡り会えなかったのもあり、紹介会社さんに助けていただこうと思ったんです。

仕事に忙殺され、家庭を犠牲にする日々。窮地に出会った「頼れるお姉さん」

インタビュアー:藤田さんにお伺いします。まずはスリーツリー様にご転職される以前の状況について聞かせていただけますか。

藤田様(以下敬称略):准看護師の養成所に通っていた頃から前職の病院に勤めていました。そこから一度も転職することなくその病院で働いていました。

森本:勤続13年でしたよね。前職でもすごく必要とされていて、その分ご苦労も多かったように思うのですが。

藤田:そうですね。辞めたいと心の中で思ったことは何度もありました。本当に忙しくて、お休みの調整もままならなくて…。私、子どもが3人いるんですが、当時は手料理もほとんど作ってあげられなくて、ずっと外食かコンビニ、という生活が続いていました。それが一番申し訳なくて。

森本:初めてお話させていただいた時から、仕事と生活のバランスに悩んでいらっしゃいましたよね。責任感がとてもお強いので、ご自分を追い詰めてしまっているような印象も受けました。

藤田:はい…。家の中もめちゃくちゃで、周りからも「顔つきが怖い」とまで言われていました。そんな中、主人が入院したタイミングがあって。いよいよ苦しくなって、初めて「もう辞めたい」と伝えました。主人の賛同も得たので、すぐにナース人材バンクさんに電話しました。そこで最初に担当してくださったのが森本さんだったんです。

インタビュアー:森本の印象はいかがでしたか。

藤田:電話越しだったので顔が見えず、最初は少し緊張していたのですが、話すこと全部に「うんうん、そうだねそうだね」といった感じでずっと共感してくれていて…。気がついたら涙が出ていて。今思えばそこで「よし、もう転職しよう」と決めていたと思います。その後、他の紹介会社さんともお話したのですが、求人を無理押しされる感じがあって、電話を取るのが正直怖くて。その点森本さんは「ご連絡がつく時でいいですよ」と言ってくださったのがすごく助かりました。「頼れるお姉さん!」のような感じで、聞かれていないことまで全部話していたような気がします(笑)。

森本:それは良かったです。13年も勤務されているとのことだったので、本当にお辞めになって良いのか、最初は心配していました。ですが、ご職場の理解や、ご主人も応援してくださるということだったので、それならば私も全力で応援させていただきたい!と強く思ったのを覚えています。

藤田:一番の不安は、やっぱり子どものことでしたね。だから本人達に聞いたんです。「ママがずっと働いてあまりおうちにいないけど、その代わり外にご飯を食べに行ったり、色んな所に遊びに行ける今と、色んな所には行けなくなるけど、ママが一緒にいる時間が長くなるのとどっちがいい?」と。そうしたら「ママと一緒におれる時間が長い方がいい!」と言ってくれて。子どもたちが決断を後押ししてくれたんです。

「採用したい」「ここで働きたい」-お互いの想いが重なった

インタビュアー:藤田さんに再度伺います。転職することを決断されてから、スリーツリー様と出会われるまでのことをお聞かせいただけますか。

藤田:とにかく転職自体が初めてだったので、どういう求人があるのかとか、どういう風に進めていけばいいのかも全くわからない状態でした。ただただ、仕事を辞めたい、仕事を変わりたいっていう思いだけで電話したので。森本さんが当初からたくさんの求人を案内してくださっていたのですが、一方で「わからないですよね」とも気遣ってくださって。だから私も正直に「わからないです」と伝えることができました。そこから一つひとつ、私の希望を全部拾ってもらって、都度求人の提案を繰り返してもらって、少しずつ候補を決めていきました。

森本:そういえば最初は、クリニックを中心に探していらっしゃいましたよね。日曜日にお子様のサッカーの習い事に一緒に行きたいとおっしゃっていて、日曜日のお休みは絶対外せないというのが理由でした。

藤田:はい。クリニックに強いこだわりがあったわけではないのですが、日曜休みとなるとクリニックしかないのかな?と漠然と思っていました。

森本:ご希望をいただいた時、もちろんそれに応えたいと思いました。ただ一方で、事前に伺っていた生活の状況やお悩みが抜本的に改善されるイメージが持てなかったのも正直なところでした。そこで、クリニックの求人もいくつか紹介させていただいたうえで、「他の選択肢もありますよ」という形で、訪問看護のお話をさせていただきましたね。

藤田:そうでしたね。初めて訪問看護という選択肢を示していただいた時、「あ、そういう手もあったのか!」と思いました。それぞれのメリット、デメリットも全部整理して教えてもらえたので、納得して訪問看護を選択することができました。

インタビュアー:そういった経緯があり、ついにスリーツリー様のご紹介へと繋がるわけですが、疋田さんは藤田さんと初めてお会いになった時、どういった印象をお持ちになりましたか。

疋田:すごく良い印象でした。「訪問看護をやりたい」という熱意を感じましたし、フットワーク軽く働いてくれそうだと思いました。オンコールについても、すぐには難しいかもしれないけれど、前向きに捉えてくれていて。当ステーションの雰囲気に合いそうだということも直感的に感じたので、面接が終わった後すぐに、「来てもらいたい!」と思いました。

インタビュアー:藤田さんはいかがでしたか。

藤田:事前に森本さんから「アットホームで優しい雰囲気だから、きっと藤田さんに合うと思いますよ」と言われていたのですが、実際そのとおりでした。最初からすごく優しく接してもらって、だけど良いことばかり言うのではなく、「こういう大変な所もあるよ」と、正直に教えてもらえました。だからもう全然不安がなくて、面接が終わった時には「あ、もう私ここで働こう」って思ったんです。

森本:すごい!お互いに通じ合うものがあったのですね。

「神戸市垂水区にスリーツリーあり」そんな世界を目指して

インタビュアー:入職されてからのご状況はいかがでしょうか。

疋田:藤田が入職してからまだ1年も経っていないのですが、冗談でよく言っているんです。「立ち上げからいたよね?」って(笑)。

森本:すごく馴染んでいらっしゃるのですね(笑)。

藤田:いつもそう言われるのですが、「いませんよ」って(笑)。ただこれでも最初は病院と在宅のギャップに戸惑うところもたくさんあって。たとえば、病院時代は衛生材料がこれ1個いくら、とか、経費や金額等あまり気にせず取り替えたりしていたのですが、在宅では利用者様のことはもちろん生活面のことも考えないといけない。でもそういった戸惑いも、他の職員のみんなが常に声をかけてくれ、アドバイスをくれるので、乗り切ることができました。

疋田:「病院の看護師」という、外からの風がすごく新鮮で、ステーションの雰囲気が良くなりました。自分たちがわからないことも病院での経験がある藤田はその知識を持っていたりして、相乗効果というか、経験を利用者さんに還元してくれていると感じます。だから本当に紹介いただいて良かったと思っています。

藤田:私も、こんなに自分に合うと感じられる職場を紹介してもらえて感謝しています。時間に余裕ができたおかげで、子どもたちに手料理を作ってあげられるようになりましたし、土日もしっかり休めるので、サッカーの練習や試合も見に行けるようになりました。主人も、家族全員で応援に行くのが夢というか、やりたかったことだったみたいで、すごく喜んでくれています。

森本:家庭円満ですね。本当に良かったです。

藤田:病院時代はあまりにも余裕がなくて、子どもたちも私に遠慮している感じがあったのですが、今は「今日こんなんあってん」とか、「今日こんなん褒められてん」とか、すごく話してくれるようになったんです。「顔つきも丸くなった」と言われて、それは太ったからじゃないかな?と思ったりもしたのですが(笑)、雰囲気が柔らかくなったなら良かったですし、本当に、転職して良かったと思っています。

森本:ありがとうございます。今、めちゃくちゃうれしいです。この仕事をしていて一番うれしい瞬間は、やっぱりご紹介させていただいた方が元気に明るく「転職して良かった!」と言って働いている声をいただく瞬間ですから。私たちの仕事は、ご紹介した先で、藤田さんのように、幸せな生活を続けられていくようなご紹介をすることだと思います。

インタビュアー:最後にお二人に。今後の目標などがあればぜひ教えてください。

藤田:まだ、入職から1年経っていませんが、どんどん期待を込めて色々仕事を任せてもらっているので、期待されている分きちんと応えていかないといけないと思っています。新しく入ってくるスタッフですとか、子育てしている方がいれば、自分の経験も踏まえたうえでアドバイスや指導を行い、将来的には育成をしていけたらいいなと大きな夢を持っています。疋田さん、いいですよね?(笑)

疋田:どうぞ、持ってください(笑)。在宅ケアは、もちろん技術も大切ですが、いかに利用者さんに寄り添うか、在宅での生活を支えたいという気持ちを持てるかということが大切です。だからそういった思いを持った人にはどんどん飛び込んできてもらいたいし、そんな人たちと一緒にフットワーク軽く、地域を支え続けていきたい。「神戸市垂水区にはスリーツリーという訪問看護ステーションがある」という認知をもっと広めていきたいと思っていますし、それで事業規模も大きくして、今の事務所を移転したいという野望も持っています(笑)。

藤田:ですね!


インタビュアーから一言

「お二人とも本当に楽しそうにお話される方だな」というのが、今回のインタビューの印象でした。藤田様、疋田様お二人ともからアットホームな雰囲気が伝わってきて、藤田様がご職場にとても溶け込んでいらっしゃったことが自分のことのように嬉しかったですし、そこに森本が介在できていたということが大変誇らしかったです。

ご紹介した看護師様・事業所様、それぞれから別々にお声を頂戴する事はありますが、こうしてお二方が揃った場でそれぞれのお話を聞く機会はこれまでありませんでした。藤田様、疋田様ともにご満足していただいている様子を拝見し、改めてモノではなくヒトをご紹介する事のやりがいと責任を感じました。

インタビュアー:人事・組織コンサルティング事業部 大西 弘則
記事編集:経営管理部 長谷川 敏洋