株式会社エス・エム・エスキャリア 医療・介護の人材支援

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保育士 求職者様

20年ぶりの再就職への不安に、新たな可能性を見出した「プロの仕事」


小林様(神奈川県在住/保育士)

大学で中・高の教員免許を取得。大学卒業後、教育機関に勤務。結婚してヨーロッパ・アメリカへ渡航したのを機に退職。帰国後、育児の傍ら、小学校・幼稚園の教員免許、および保育士の資格を取得。2019年に保育士の資格を生かして20年ぶりに再就職。

株式会社エス・エム・エスキャリア
コメディカル事業本部 コメディカルキャリアパートナー部
保育士人材紹介第一グループ 古田 夏菜(ふるた かな)

2018年4月入社。キャリアパートナーとして、非常勤看護師様の転職支援を担当した後、現在は主に神奈川県エリアの保育士様の転職支援を担当。


登録のきっかけは、20年ぶりの再就職

インタビュアー:今回20年ぶりの再就職にあたり、当社サービスにご登録いただいたと伺いました。

小林:はい。3年前に取得した保育士の資格を生かして、仕事に復帰することを決めました。

古田:保育士資格を取得されたのは、何がきっかけだったんですか?

小林:大学時代は、中学・高校の教員になりたくて、中高の教員免許を取得していました。大学卒業後は、とある教育機関に2年間勤めました。勤めている間に結婚をしたのですが、結婚後1年で海外に行くことが決まり、仕事を辞めてヨーロッパ、そしてアメリカに渡り、向こうで長男を出産したんです。日本に戻って2人目、3人目を出産しましたが、3人目の身体が弱く、なかなか仕事に復帰できない時期が続きました。

古田:そうだったんですか。学生時代は教員を志望されていたんですね。

小林:そうなんですよ。ただ、3人目を出産したときには30代になっていて、その年齢から中高の教師としてフルタイムで復帰して自分の目指す教育活動をするのは難しいと考えました。また、自分が子育てする中で、幼い頃に受ける教育や支援の大切さを感じるようになりましたし、小学校・幼稚園の教諭なら様々なかたちで働ける可能性があるかもしれないと思い、通信制大学で免許を取得しました。

古田:子育てと勉強を両立されていたんですね。

小林:子どもが寝てから夜に勉強していましたね。今思うと若かったからできたんだなと思います(笑)。そして3年前に保育士の資格試験も受けるだけ受けてみよう、と思って受けたら合格しました。それでもまだ子どものフォローも必要な状態で、フルタイムで就職するのはやはりハードルが高いと感じていました。かといって何もやらないでいるのも不安でしたので、まずはボランティアを少しずつ始めていました。保育ボランティアや、小学校の特別支援のボランティアなどです。いつか仕事を本格的に始めるとき、少しでも経験が役に立てばと思っていました。

古田:復帰に向けて少しずつ段階を踏まれていたんですね。

小林:そうですね。今年3人目の子が中学校に入学して、あまり体調を崩すこともなくなったので、まずは求人の情報収集をすることにしました。子育て経験や海外での体験を生かしつつ、パートからフルタイムにステップアップできる可能性が高いのは保育士だと思い、「保育士 求人」で検索して、たまたま保育士人材バンクさんを見つけて(笑)。あと、どこだか忘れてしまったんですがもう1社他のところにも登録しました。

 

多数の求人。「正直ピンとは来なかったけど、安心した」

インタビュアー:古田からのご提案はどのようなものでしたか?

小林:確か、登録してからすぐに古田さんからご連絡をいただいたんですが、そのときはどんな求人があるかをまず知りたいだけでしたので、「すぐに働く気はありません」とお伝えして、一度話は終わりになりました。でも、古田さんは「それでは情報だけでも」と言って、たくさん求人情報を送ってくださいました。それで少しずつその気になったというか、働くイメージが湧いてきましたね。最初は、私が小中高生など年齢が上の子どもたちの支援に関心があることは詳しく伝えていなかったので、保育園のお仕事を中心に探してくださっていました。

古田:初回のお電話で小林様がちらっと「発達障害の子どもたちの支援にも関心がある」とお話されていました。ただ、そのときはあまり詳しくその話を伺うことができず、あくまで選択肢の一部と認識していました。そのため、保育園の求人情報を多数お送りしました。あの時きちんとお話をお聞きできていれば、初回からもう少し良いご支援ができたのではないか、と反省しています…。

小林:そんなことおっしゃらないでください。正直、その中にはピンとくるものはありませんでしたが、「仕事はあるんだな」というのは分かったので、安心できましたから。

インタビュアー:発達障害の子どもたちへの支援に関心を持ったのは、どんな理由からですか?

小林:今は、どのクラスにも集団の中で居づらさを感じている子どもがいるであろうと感じます。そのくらい身近なものなのですが、親御さんはそれで悩みを抱えていたりします。ボランティア先や我が子の周りでそうしたことを感じていました。将来的に教員や保育士としてクラス担任をもつような働き方をすることがあった場合、そうした子どもたちへの理解を深めないままでは、何か足りない部分があるように思っていました。

古田:これからのキャリアを考えて、ステップの1つとして捉えていらっしゃったんですね。すばらしいです。やはり最初の段階でそれをお聞きできなかったことが悔やまれます…。

 

放課後デイサービスのご紹介で一気に前進

インタビュアー:古田さんはその後、ご提案内容を見直したんですよね。

古田:はい。小林様から伺った内容をもう一度振り返り、発達障害支援のお話を思い出したんです。そこでひらめいたのが「放課後デイサービス」でした。看護師様の人材紹介の部署にいたときから知っていた事業所形態で、横浜で探したところ、現在小林様がお勤めされている事業所の情報にたどりつきました。保育士人材バンクとしては当時まだお取引がありませんでしたが、「小林様にマッチするのはここだ!」と思ったので、「(詳細は伏せた上で)こういう方がいらっしゃるのですがお会いになりませんか?」と事業所に問い合わせました。すると「一度お会いしてみたい」とのことだったので、小林様にお伝えしました。

小林:そこまでしてくださっていたんですね。ありがとうございます。古田さんからある日お電話をいただいて、「放課後デイサービスっていうのがあります」と紹介していただきました。

インタビュアー:不勉強で申し訳ないのですが、「放課後デイサービス」というのは、どういうところですか?

小林:発達障害などの子どもたちが通う学童のようなところです。実は私も初めてその分野を知ったので、最初に名前を聞いただけではピンときていませんでしたが、そのあと自分でも詳しく調べて「これは良いお話をくださったな」と思いました。関心のある領域だったのに、なぜ今まで知らなかったのかと、逆に申し訳ない気持ちになったりもしました。

古田:とんでもないです。もしかしたら、ここなら小林様が希望しているお仕事や将来への可能性があるかもしれないと思ったので。

小林:保育士の資格も生かしながら、学習指導の経験も生かせるなんて、「これは手放さないほうが良いお話だ!」と思って。私が保育園の求人に反応できなかった間も、古田さんが優しく配慮してくださりながらも、積極的に話を進めてくださったのも大きかったです。申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ち。そして「動かなきゃ」っていう気持ちにさせてくださいました。20年間も仕事から離れていて、自分が社会に出るイメージが全く湧いていない中、端々に褒め言葉を挟んでくださったことで、「あれ?外に出られるかも」という自信にもつながったと思います。

古田:職場の雰囲気はいかがですか?

小林:人数の少ない組織ですが、みなさん個性的で魅力的な方々ばかりです。保護者の思いを大切にするというスタンスも私が求めていたものと合致しています。私はパートという立場ですが、やりたいことがあったらどんどんチャレンジさせてくれる雰囲気です。絵本の読み聞かせや、工作講座などを始めたいと考えていて、「そういうのはどんどん取り入れましょう」と言ってもらえています。

自分の中に新たな軸を残してくれた、「プロの仕事」

インタビュアー:とても良いお話を聞かせていただいて、私もとてもうれしく思っています。

小林:いえいえ、そんな。本当に感じたことを申し上げただけです。私の人生にとって大きなスタートとなる局面で、すごくサポートしていただいて。古田さんみたいなお仕事も素敵だなと思いました。

古田:うれしいです。ありがとうございます(涙)。

小林:もし1人で仕事探しを進めていたら本当に不安で、一歩を踏み出せなかったかもしれません。キャリアを考える上でのはっきりした基準が、自分の中に残ったというか。今後の助けになることをたくさん教えていただきました。自分の友人にもアドバイスができそうなレベルまで教えていだたいたような気がします。プロだなぁと思いましたね。会話の中で、色々な細かいニュアンスを汲み取ってくれました。例えば「シフトの融通が効く」ことを希望しているとしても、それだけを一方的に伝えると印象が悪くなってしまう可能性があります。古田さんからは「ただ休みたいということではなく、職場との関係性やギブ&テイクで迷惑をかけないように責任をもって対応する気持ちがあることを面接で伝えれば大丈夫ですよ」など、細かい点をうまくフォローしてくださったので、本当に久しぶりの面接に安心して臨むことができました。

インタビュアー:新しくスタートした今のお仕事への抱負を教えてください。

小林:障害のある子どもの支援を学びたいと思っていたんですが、実際の現場に出てみると、子どもたちは十人十色だと実感しました。障害の名前がついていても、それだけでその子のことは理解できません。親御さんも悩んでいることはそれぞれですし。ただ1つ分かったことは、発達障害の子たちへの良い関わり方というのは、すべての子どもにとって良い関わり方だ、ということです。この気持ちを大事にして、これからいろんな子どもたちに丁寧に接していきたいです。

インタビュアー:古田さんは改めて今どんなふうに感じていますか?

古田:先ほども申しましたが、やはり最初のお電話で「発達障害の子どもたちの支援に関心がある」ということをキャッチしきれなかったことが残念でした。ちょっとした一言の中に、キャリア観に関わるような本質的なところのヒントがある、そのことを学びました。結果としては、小林様と今の職場との良いご縁を結ぶことができてとても良かったですが、今後はこの学びを生かし、他の保育士さんにも、本質的なところの理解をより深めた上で一緒にお仕事探しを進めていきたいです。

小林:あ、みなさんのようなお仕事が、直接関わってくるかは分からないのですが…。先日娘が持ち帰った宿題で、女性の就業率や晩婚化がテーマになっていまして。娘の宿題を見ながら、結局、女性の社会進出をサポートする体制はまだまだ整っていないなと思ったんですよね。保育士として働きたい人がもっと増えて、世の中の女性のみなさんが保育園などに子どもを預けることをマイナスに思わず、むしろ預けたいと思えるくらいの場所になると良いなと思いました。保育士という仕事が大事に扱われて余裕ができれば、子どもにもより良い接し方ができるし、たくさん勉強もできるようになるのではないでしょうか。そのような取り組みをぜひお願いしたいです。

古田:その通りですね。保育士様のお仕事そのものの価値を上げていく、そのためにもまずは目の前にある1つひとつのご紹介を真摯に積み重ねていきたいと思います。


インタビュアーより一言

2018年10月から発足した保育士人材バンクが、当社のサービスとして、早速事業所の従事者不足、求職者の幸せへの貢献をしていることを肌身で感じられました。
保育士の資格を持ちつつも、20年のブランク、未経験等の理由から、保育士として勤務することに対して不安があった小林様。その不安を取り除きながら、小林様のニーズに合致した事業所を探し出したわけですが、「古田さんが担当で良かった」と笑顔で話されるご様子が非常に印象的で、満足度の高いお仕事探しのサポートができていたんだろうな、と同僚としてとても誇らしい気持ちになりました。

日々の職務の中で、直接感謝いただくことはなかなか機会がございませんが、今回のインタビューで小林様が非常に朗らかにお話をされる様子を拝見し、「私自身もこの笑顔のために仕事をしているんだ」と思うと、改めてやりがいを感じ、やる気みなぎるような時間になりました。

インタビュアー:ナースキャリア事業本部 ナースキャリアパートナー第二部 京都事業所 藤田 めぐみ
カメラ:コメディカルキャリア事業本部 コメディカルキャリアパートナー部 保育士人材紹介第二グループ 高橋 芙美香